質問と回答事例のピックアップ。
今回は「人物撮影」の基本です。
人物撮影については、
【スポーツしている、子どもが走っている、動物、等の時、ブレてしまって難しい】
【目つぶっちゃう、笑顔を撮りたい】
上記の投稿でも解説しましたが、photo-zemi(フォトゼミ)が考える、基本的なポイントについてお話します。
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質問内容【人物の撮影がハードル高いなぁと感じています】
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1.カメラの操作……「ISO感度」
タイミングを逃さないために、速めの「シャッター速度」で撮影する必要があります。
シャッター速度を速くするためには、「ISO感度」の設定が大きく関わってきますが、大まかな目安として、次のように覚えておくとよいかと思います。
屋外での撮影 → ISO 400
屋内での撮影 → ISO 1600以上
判断に迷う場合 → ISO AUTO(オート)
2.カメラの操作……ズームは望遠側で撮る
一眼レフやミラーレスなど、レンズ交換式のカメラの場合、レンズの根元を見ると、「18-55mm」または「55-300mm」などといった数字があります。
「18-55mm」のように、長さの短いレンズの場合、ズームは最大望遠(最も大きく写るよう)にして撮影します。
「55-●●●mm」という長いレンズの場合、ズームリングを回して、ズーム位置を“100~135”くらいの位置に調整しておきます。
ズームの位置を決めたら、原則としてその後は動かさないようにして、人物をどの程度の大きさで写すかは、自分が動いて、カメラと被写体との距離で調整します。
コンパクトタイプの場合は、被写体となる人物から、3m以上は離れて撮ることを意識してください。
3.カメラの操作……「露出補正」
撮影する場所の明るさに関わらず、カメラは機械的な判断で勝手に写真の明るさを変えて撮影してしまいます。
特に注意が必要なのは、画面の中に明るい色のものが多い場合です。
この場合、露出補正を“+1”程度にして撮影しないと、間違いなく暗い写真になってしまいます。
例
・白など明るい色の壁が背景となって、白など明るい色の服を着た人物を撮る場合
・白など明るい色を着た人たちの集合写真
また、女性を撮影する場合は、とにかく明るく写るように、露出補正は“+1”程度以上で撮るのが普通です。
※ここまでの、デジカメの設定、操作方法については、photo-zemi(フォトゼミ)の「商品写真撮影WEBセミナー」も参考にしてみてください。
4.カメラの高さ
人物写真では、カメラの高さの違いが、写っている人の印象に大きく影響することがあります。
撮影時のカメラの高さが、写っている人物と、その写真を見る方との関係性を、連想させるのです。
・人物撮影での基本的なカメラの高さ
全身撮影の場合 → 人物の腰くらいの高さ
上半身撮影の場合 → 人物の胸くらいの高さ
カメラの高さは、画面の真ん中付近にするのが基本です。
では、カメラの高さを変えてみるとどうでしょう。
・真ん中よりも高い位置から撮る
カメラ位置を高くするほどに、そこに写っている人物が、写真を見ている自分よりも「立場が下」と感じやすくなります。
写っている人物の立場が下 → 自分より弱い → 可愛い
といった無意識の連想が働きやすくなるため、「アイドル写真」「子供の写真」「生徒の写真」などでは、高めのカメラ位置で撮影された写真が多いはずです。
・真ん中よりも低い位置から撮る
カメラ位置を低くすると、そこに写っている人物が、写真を見ている自分よりも「立場が上」と感じやすくなります。
写っている人物の立場が上 → 権威がある → 偉い人
といった連想が働きやすくなるため、「社長の写真」「かっこ良く見せたい人の写真」「先生の写真」などは、低い位置から撮影された写真が多くなります。
希望するイメージに合わせて、カメラの高さを考えるだけでも、人物写真の印象が変わることを知っておきましょう。
5.背景に細心の注意を
商品であっても人物であっても、背景など、写真の中に写っているモノすべてが、ユーザーには見えることになります。
主役となる人物以外に写っているモノが、想像以上に写真のイメージに影響するということを意識しておく必要もあります。
店舗内で撮影する場合は、お店のどこが背景として写っているかだけで、ユーザーは、店舗のイメージを決めてしまうかもしれません。
背景など、主役となる人物以外に写真の中に写るモノにも、細心の注意が必要です。
6.垂直線に気を付ける
室内であれば「柱」「テーブルや椅子の脚」「壁の境目」「ドアや窓の枠」など。
屋外ならば「建物」「木」「電柱」など、写真の中に写る人工的な構造物の垂直線が、できるだけ垂直になるようにカメラを構えて下さい。
垂直であるはずのものが斜めに写っていると、とても不安定な印象の写真になります。
垂直線が多く写ってしまう場合、すべてが垂直に写るようにはできないと思うので、その場合は、その中でも目立って見える垂直線を見つけて、それが垂直に写るようにします。
※斜めに写っていることに、撮影後に気づいたときには、画像加工ソフトで斜めを修整します。
7.たくさん撮る、撮りまくるのが鉄則
人物を撮る場合、狙い通りの表情で撮れるかどうかは、撮影者のコミュニケーション能力もありますが、多くの場合は【運】にも左右されるのが現実です。
カメラの設定や操作、カメラ位置や背景の選択など、できることをやったら、あとは撮りまくるしかありません。
撮って撮って撮りまくって、良い写真を探す、というのが人物撮影の鉄則です。
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できることをすべてやっても、写っている人の表情次第となってしまうこともあるのが、人物写真です。
とにかく、たくさん撮ることに慣れましょう。
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