photo-zemi(フォトゼミ)がこれまでにいただたご質問とその回答事例のご紹介、3回目です。
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質問内容【ラーメンなど、かさが低い料理の撮影が難しい】
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料理の種類、盛り付け方、器の形状などによって、分かりやすく撮ることさえ難しいこともあります。
その場合は、少し工夫や細工をしてみることも必要です。
1)“上げ底”
ラーメンなどの“汁物”で多用されているようです。
器の中に、適当な大きさの網やザル、あるいは、小皿などを入れて“上げ底”にしてしまうのです。
そうして、その上に麺や具材をきれいに写る(見える)ように乗せてから、適当な分量のスープを入れて撮ります。
麺や具材が沈んでしまうことがないので、中身がわかりやすく、時間的な余裕も持って撮影できます。
2)“箸上げ”
テレビの料理レポートなどの映像で、よく目にする方法です。
麺なら箸で、スープならレンゲで持ち上げて撮影します。
誰かに手伝ってもらえたら楽ですが、箸やレンゲを適当な高さの箱などにテープで固定すれば、ひとりでも撮影することができます。
(photo-zemiの撮影講座では、“一人でもできる”がコンセプトのひとつです。)
臨場感がある写真になり、目を惹きやすいという効果が期待できます。
箸やレンゲで持ち上げる麺やスープが、器の中の料理と同化して見えづらくならないように、「できるだけ手前側(カメラ側)で持ち上げる」、さらに、「高く持ち上げ過ぎない」のがコツです。
もちろん、ラーメンなど麺類以外の料理でも大いに活用できます。
3)真上から写す
深い器に盛り付けられた料理や、高さのない料理などは、横方向から撮影しても器しか写らなかったり、奥にある具材が見えなかったりします。
だからと言って、見え方だけを考えて撮ると、料理(写真)の特別感を感じづらくなります。
そこで、思い切って上から、できれば、ほぼ完全な真上から撮影します。
“普通”っぽさがなくなり、具材などもよく分かって、さらに、デザイン的にも印象的な結果になります。
立体感は損なわれますが、それはしかたのないところです。※主に、丸い器の料理で多用される写し方です。
4)メニュー用の料理写真は45度
自然に見えて分かりやすさを優先するのなら、「45度くらいから撮る」というのが基本で、店内のメニュー用の写真では、ほとんどがそのくらいの角度で撮られているそうです。
普段、椅子に座って、目の前のテーブルに置かれた料理を見る角度が、だいたい45度くらいであるために、“わかりやすさ”を優先するなら、この角度と考えられているようです。
しかし、広告として印象度を優先する写真では、「自然に見える」は、「普段通り」「普通」ということでもあるため、特別感が薄れてしまう傾向があるので、印象度が重要な場合は、45度を避けた方が良いとも言えます。
インパクトや印象度を優先して、「目を惹く」、あるいは、「美味しそう」といった効果を必要とするのか、メニュー写真のように、料理の具材など、わかりやすさを必要とするのか、その目的によって、カメラの位置を考えることも大切です。
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これまでいただいた質問の中から、料理撮影に関する事例を3連続でピックアップしてみましたが、小さな小さなヒントでも、ありましたでしょうか。
次回は、料理撮影以外の事例をピックアップして紹介します。
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