これまでいただいたご質問からのピックアップ…1【食べ物の撮り方】

photo-zemi(フォトゼミ)がこれまでに、セミナーの中で、あるいはメール等でいただたご質問とその回答の中から、いくつかピックアップして、ご紹介していこうと思います。


一気に、とはいかないので、準備ができた事例から、随時投稿していきます。

撮影時の、参考やヒントになることがありましたらうれしいです。


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質問内容【食べ物の撮り方】

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「○○は、どうやって撮ったらいいですか?」


この聞かれ方がいちばん困ってしまいます。


商用で使う写真には、それぞれ目的とする結果があるはずです。

効果的な商品写真を撮るためには、その目的に合わせた写真であることが必要になります。


例えばですが、飲食店のチラシなどの広告の場合なら、【来店して飲食してもらうこと】が目的であることは明らかです。

そのためには、ユーザーに対して通常の商品以外に、さらなる便益を提供することが効果的であることは誰もが承知しています。


だから、

  • ●●%割引
  • ●●円引
  • ●●一品、無料サービス

など、通常提供している商品(料理)に加えて、上記のようなサービスを付加して広告することが多いと思います。


その際に使用する写真で、まず考えるべき基本は、次の2点だと思います。

  1. 通常提供している商品(料理)が何であるか分かること(何屋さんの広告か、あるいは、何の広告か分かること)
  2. 付加サービスとなる、ユーザーが得られる便益が分かること

上記の両方が伝えられる広告写真(1枚の写真で難しいなら、複数の写真を使ってでも)であることが理想的ですが、それが難しい場合はどちらかひとつでも、ユーザーに提供すべき映像(写真)情報として確保しなくてはなりません。


飲食店に限ったことではなく、基本中の基本としてともかくはまず、【何の広告なのか】【何屋さんの広告なのか】【わたし(ユーザー)はどんな得をするのか】、最低でも、これらの中のどれかひとつは“わかりやすく伝わる写真”にすることが必須要素であるのだと、しっかりと意識しておくことが必要だと思います。


それが意識できた上で、「では、その写真(商品)をより効果的に撮影する(魅せる)方法は?」となるのですが、これは、“何(飲食店であればどんなジャンルの料理か)”を、“誰(ユーザーまたはユーザー層)”に提供したいのか、あるいはすべきなのか、さらに、ユーザーには“どんな便益(付加サービスを含めて)”があるのか、それらの要素によって個別に考えなくてはならないことだと思います。


例えば、「居酒屋」の広告だとしても、


・子供連れの家族で来て欲しい

 → ゆったりとした個室的空間で明るい店内であることが伝わる写真

・女子会で来て欲しい

 → 安心できる雰囲気や、品数の多さが伝わる写真

・会社の宴会で来て欲しい

 → 料理の種類や量が伝わる写真

・ランチに来て欲しい

 → 安くて栄養バランスも良いなど、費用対効果が伝わる写真

といったように、ユーザーによって、また、提供できる便益によって、写真を考える必要があるはずです。

そうして考えた結果として、最終的な完成形がイメージできます。

なんとなくでも、こんなイメージができれば、

  • 「会社の宴会にオススメの料理(コース)写真」が必要
  • 「サービスの生ビールの“切り抜き”写真」が必要

となり、そこで、では、その写真の撮り方は? となるわけです。


残念ながら「●●の撮り方」には具体的な答えはなく、「●●を、●●に対して、●●をアピールするための写真の撮り方」という問いである場合に、答えを探る方法があるのだと思います。


できるかできないかは別ですが、考え方のひとつとして、ぜひ知っておいていただきたいです。


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商用写真には、必ず目的があるはずです。


写真の撮影技術を知るだけではなく、写真が持つ役目を踏まえた上で考えることが、とても大切だと思っています。


こんな感じで、いただいたご質問とphoto-zemi的回答事例(若干、加筆・修正を加えて)を、これからも、ご紹介していきますので、ときどき覗きにきてみてください。

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