レフ板を自作するときの「プチ・ワザ」

「商品を同じ位置に置く方法」に続いて、「プチ・ワザ」をもうひとつ。


商品写真撮影では不可欠な道具「レフ板」。

よほど大きなものが必要でなければ、ほとんどの方が、自作されていると思います。


厚紙などを二つ折りにして作るのがいちばん簡単ですが、使い勝手を考えるなら、やっぱり発砲スチロールのボードを使って作ると思います。

そのとき、2枚のボードを、ただ単にテープで貼り合わせただけでは、片側にしか折り曲げることができません。

発砲スチロールのボードの厚みがあるので、当然のことです。

でも、貼り合わせ方にちょっと工夫をすると、両側どちらにも折り曲げられるレフ板が作れるのです。

これ、想像以上に便利です。


では、作り方です。


用意するのは、

・発砲スチロールのボード2枚(必要な大きさに合わせて)

・カッターナイフと定規(ボードをカットする必要がある場合)

・テープ(相応の粘着性がある、透明または白いテープ)

以上です。

いずれも、100円ショップでも入手できるものばかりです。

※テープは透明か白を使いますが、ここでは、写真で解説する中でわかりやすいように、赤と黄色を使います。


今回はA3くらいの大きさのスチロールボードを用意したので、それを二つにカットして、A4程度の大きさのレフ板を作ります。

次に、テープの準備をしますが、ここからが「プチ・ワザ」です。


まずテープを5cmくらいの長さに切って、2枚用意します。

それを、それぞれの粘着面を向かい合わせるようにして貼り合わせるのですが、貼り合わせる部分、重ねる部分は、1cm程度にします。(貼り合わせる部分は、スチロールボードを2枚重ねた厚みと同じくらいにします。)

上の写真を解説すると、赤いテープは下側が粘着面、黄色のテープは上側が粘着面、ということになります。

これを、合計6組用意します。

このテープを使って、2枚のスチロールボードをつなぎ合わせます。

スチロールボード1枚を置いて、上、真ん中くらい、下、と、3か所にテープを張ります。

下の写真でもわかるように、赤と黄色のテープを貼り合わせた部分が、スチロールボードの端からはみ出すように貼ってください。

赤いテープがスチロールボードにしっかりと貼ってある状態で、はみ出している黄色のテープは、上側が粘着面となっています。

次に、もう一枚のスチロールボードを、テープを貼ったスチロールボードにぴったりと合わせるようにして、黄色のテープの上に置きます。

ひっくり返して反対側を見てみると。

ここからは、ちょっとしたコツというか、ほんの少し“器用”さが必要かもしれません。

残った3組のテープですが、ひとつ目のテープを、2枚のスチロールボードの間を通すようにして、先に貼っておいたテープのすぐ隣に、スチロールボードをつなぎ合わせるように貼ります。

このとき最大のポイントとなるのが、先に貼ったテープとは、粘着面が反対になるように貼ることです。

同じように、残りのテープを、先に貼っておいたテープと隣合うように、貼っていきます。

もちろん、粘着面が、先に貼っておいたテープとは反対になるようにです。

ひっくり返して反対側から見ると。

全部のテープを貼り終えたら、両側に折れるレフ板の完成です。

※念のため、もう一度書きますが、赤と黄色のテープを使ったのは、写真でもわかりやすいようにです。実際に作るときは、透明または白いテープを使ってください。


「ハレパネ」などと呼ばれる、片面が粘着面になっているスチロールボードを使えば、片側が銀、片側が白のレフ板を作って、必要に応じて、どちらの面も使えるレフ板も作れます。

作るのがちょっと面倒ですが、両側に折れるスチロールボードのレフ板は、使いやすくてホントに便利なのです。


以上、レフ板を自作するときの「プチ・ワザ」でした。

ようこそ、photo-zemi(フォトゼミ)へ

よこそ、photo-zemi(フォトゼミ)へ。 このサイトは、リニューアルした「商品写真撮影ゼミナール photo-zemi」のWEBサイトの“玄関”となるサイトです。 セミナー情報、ショッピングなど、興味をお持ちの各コンテンツへの、入り口として、ご利用ください。

0コメント

  • 1000 / 1000