・同じデザインだけど、色違いの商品
・同じ器だけど、中身が違うお弁当
・ひとつづつ写すけれど、大きさの違いが分かるようにする
などなど、商品を常に同じ場所に置いて写さなければならないこと、商品写真撮影ではよくあると思います。
そんなとき、どうしていますか?
三脚の位置は、3本の脚の場所にマスキングテープなどで目印をつけておけば問題ありません。
では、商品の位置は?
こんなふうに、背景紙に、写真には写らないように鉛筆などで、目印を書いたりしてます?
もちろん、これがいちばん簡単です。
でも、書いた目印が薄過ぎると、位置がわからなくなってしまったり、かといって、濃過ぎると、写真に写ってしまったり。
あるいは、背景紙の色や背景の素材によっては、書くこと自体ができないことだってあるはずです。
例えば、濃い色の背景や、アクリル板の上に商品を置いて撮影する場合など、どうしますか?
そこで、プチ・ワザ。
普通に机の上で撮影できる大きさの商品だとするなら、
・A4のコピー用紙を1枚
・鉛筆やボールペンなど
・テープ
・ハサミ
これらを用意します。
※本来は、白いコピー用紙と鉛筆やボールペンなどを使いますが、写真で分かりやすいように、ピンクの紙と赤いサインペンを使って説明します。
まず、ひとつめに撮影する商品をセッティングします。
セッティングができたら、できるだけ商品の位置が変わらないように、A4のコピー用紙を商品の下に滑り込ませます。
コピー用紙全体を、商品の下に滑りこませる必要はなく、1辺が商品の下に掛かっていればOKです。
次に、商品の手前側の形状に沿って、滑り込ませたコピー用紙に鉛筆やボールペンなどを使って、線を描きます。
商品の形状に沿って厳密にではなく、だいたいな感じで大丈夫です。
商品の輪郭に沿った縁取りが書けたら、コピー用紙を抜き取ります。
そして、コピー用紙に書いた輪郭線にそって、ハサミで切り落とします。
これも、きっちりと、ではなく、だいたいで大丈夫です。
輪郭線を切り落としたコピー用紙を、切り口が、商品の輪郭に合うように撮影台に戻します。
コピー用紙の切り口と、商品の輪郭がうまく合ったら、コピー用紙の反対側の辺を、撮影台にテープで張り付けて固定します。
テープ、コピー用紙、それぞれが剥がれたりずれたりしないように、できるだけしっかりと張り付けてください。
コピー用紙を、テープで止めたところを支点にして、手前側にひっくり返したら、まずひとつ目の商品を撮影しましょう。
撮影が終わったら、ふたつめの商品です。
ひっくり返しておいたコピー用紙を撮影台の上に戻して、コピー用紙の切り口に沿って、次の商品をセットすれば、ピッタリ同じ位置、同じ角度でセッティングできるのです。
こうして、順次撮影していくと、常に同じ位置、同じ向き(角度)で撮影できるというわけです。
文字にして説明すると長くなりますが、実際にやってみるとメチャメチャ簡単で、いろんなシーンで応用ができるのではないでしょうか。
背景紙を汚すこともなく、四角いお弁当やバッグなら、角度(商品の向き)も統一できます。靴などにも使えそうですね。
知っていると、いざというとき役に立つ、プチ・ワザでした。
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