セミナーやカルチャー教室で、“意外”と思うことがときどきあります。
そのひとつが「画素数」についてです。
多くの方が、ご自分のデジタルカメラで、どれくらいの大きさの画像が撮れているのかをご存じではないのです。
【画像の大きさを表す単位は「画素(pixel/ピクセル)数」】
デジタルカメラの画像の大きさは、「mm/ミリメートル」や「cm/センチメートル」ではなく、「画素(pixel/ピクセル)数」で表示されます。
カメラのメーカーによって異なりますが、メニュー画面などから、「記録画質」「画像サイズ」「画素数」といった項目を選ぶと、「Ⅼ / M / S」といった、撮影する画像の大きさが選べます。
もちろん「L」がいちばん大きいのですが、大切なのは、「画素(pixel/ピクセル)数」がどれくらいなのかを確認しておくことです。
「Ⅼ」を選択すると、「●●●●×●●●●」という、“4桁×4桁”の数字が表示されます。
それが「画素(pixel/ピクセル)数」で、そのカメラで撮影できる画像の最大サイズ、ということになります。
※画面上に「●●●●×●●●●」という、“4桁×4桁”の数字が表示されない場合は、取扱説明書に必ず記載されているので、確認しておきましょう。
【mm/ミリメートル ⇔ pixel/ピクセル 変換表】
インターネットで検索すると、「画素(pixel/ピクセル)数」の数値を「mm/ミリメートル」や「cm/センチメートル」に変換してくれるWEBサイトがありますが、面倒なことがキライな方のために、一覧表を用意しましたのでご利用ください。
【変換表の使い方】
変換表には、一般的な用紙と大きさ、その用紙でプリントする場合に必要となる「画素(pixel/ピクセル)数」が記載されています。
「画素数」の欄は、「200dpi」と「300dpi」の2種類がありますが、次のように覚えてください。
「200dpi」……普通の家庭用プリンターでプリントする場合
「300dpi」……高性能プリンターや、写真屋さんでプリントする場合
自分のデジタルカメラの、「●●●●×●●●●」という「画素(pixel/ピクセル)数」が、どこに位置するかを確認してみましょう。
例えば、「4000×6000(6000×4000も同様)」が自分のデジタルカメラの「画素(pixel/ピクセル)数」の場合。
普通のプリンターでプリントするなら、「A2」サイズまで。
写真屋さんでプリントを頼むなら、「A3」サイズまで。
ということがわかります。
まずは、自分のデジタルカメラでプリント可能な、最大サイズを知っておくことが大切です。
【最大サイズを知っていることが、意外と役立つ】
「トリミング」で役立つ
例えば、家のプリンターでプリントする場合で、こんなふうに写っている写真をトリミングするときです。
もとの画像が「A2」でプリントできる大きさとわかっていれば、1/4程度の範囲をトリミングしても、「A4」で、十分きれいにプリントできるということがわかります。
最大サイズがわかっていれば、「人物の顔だけトリミングしてプリントしたい」といったときにも、どれくらいの大きさまでならキレイにプリントできるか、トリミングする範囲と、キレイにプリントできる大きさとを、連動して考えることができるようになるのです。
撮影時にも役立つ
「はがきにプリントするなら、画面の中で、これくらいの大きさで写っていれば十分だな」などと予測できるので、大きく写すことにこだわる必要が少なくなり、撮影も楽になるはずです。
自分のデジタルカメラで撮れる画像の、最大サイズさえ知っておけばいいので、知らなかった方は、ぜひ確認しておきましょう。
想像以上に、大きなサイズで撮れていることがわかるはずです。
※プリントで必要となる「解像度」については、「350dpi」という場合も稀にありますが、その場合は、変換表の「200dpi」の数値を、1.5倍にして考えてください。
0コメント