一般的な写真撮影でのプチ・ポイント【垂直線に気を付けて】


photo-zemi(フォトゼミ)は、商品写真撮影だけでなく、「カルチャー教室」で、一般的な写真撮影や画像加工もレクチャーさせていただいています。


生徒さん方が撮られた写真を見ていると、“なんとなく不安定”と感じる写真があります。

いくつかの要因があるとは思いますが、多くの場合、「垂直であるはずのモノが垂直に写っていない」ことです。

では、「垂直であるはずのモノ」には、いったいどんなモノがあるでしょう。


ビル・家・手すりの支柱・橋脚・看板・電柱


など、人工的な構造物です。


※電柱については、斜めに立っている(斜めになってしまっている)場合もあります。


風景写真でも、人工的な構造物が画面の中に写る場合が多くあります。

そんなときには、写ってしまう構造物の、垂直であるはずのところが、垂直になるように気を付けてみてください。


それだけでも、安定感のある写真になるはずです。


微妙に斜めに写ってしまった写真

垂直であるべき部分が垂直になっている写真


また、錯覚してしまうことがあるのが、「東京スカイツリー」です。


「東京スカイツリー」は、独特の形状をしているため、見る(写す)角度によっては、垂直でありながら、斜めになっているように見えて(写って)しまう場合があります。


そういった場合は、その構造物の中で、絶対に垂直であるはずの部分を探します。


スカイツリーなら、「エレベーターシャフト」です。

「エレベーターシャフト」が垂直になるように写すのが、正解ということになります。

撮影したときには気づくことができず、後から写真を見てから気づいたときには、面倒でも画像加工で修整しましょう。


もちろん、修整するときのポイントも、「垂直であるはずのモノや部分」を見つけて、そこが垂直になるように修整します。


室内で人物を撮影する場合も、同様に考えて、「窓枠」「ドアのふち」「柱」「壁の境目」「机や椅子の脚」といった部分が、垂直に写るように気を付けるだけで、写真に安定感が生まれます。


すぐにでもできることなので、ぜひ実践してみてください。


ただし、“斜めが悪い”ということではありません。

あえて斜めに写すことで、動きが表現できる場合もあります。


意図的に斜めに写したいときには、中途半端でなく、思い切って斜めに写してみるのがポイントです。


■■■ヒトリゴト■■■

これは、photo-zemiの勝手な想像・推測なのですが、垂直が気になるのは、人間の目が横並びにふたつあるからではないかと思ったりもします。


水平方向(横方向)が少しくらい斜めに写っていても、意外と気になりづらいのは、脳の中で補正がしやすいからではないでしょうか。


垂直(縦方向)が斜めになっていると、補正しづらくて、気になりやすいのかもしれません。

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