これまでいただいたご質問からのピックアップ…6【動いているもの⇒スポーツしている、子どもが走っている、動物、等の時、ブレてしまって難しい】


photo-zemi(フォトゼミ)がこれまでにいただたご質問とその回答事例、今回は、動いている被写体を、ブレないように撮る、「シャッター速度」に関してです。


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質問内容【動いているもの⇒スポーツしている、子どもが走っている、動物、等の時、ブレてしまって難しい】

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スポーツやダンス、動物など、素早く動いている被写体を、ブレることなくピタッと止めた写真にする場合は、「シャッター速度」を調整することが必要です。

「シャッター速度」の調整方法について、最も簡単で基本的な手順を説明します。


1.「ISO感度」を、【AUTO】にする

「ISO感度」は、撮影場所の明るさを考えて、数値を選んで設定するのが理想ですが、それには、撮影経験等による判断も必要になります。


「ISO感度」を、どの数値に設定すればよいか判断する自信がない場合は、【AUTO】にしておきます。


2.撮影モードを【S】(キャノンの場合は【Tv】)にする

※【S】(キャノンの場合は【Tv】)は、「シャッター速度優先モード」と言われる撮影モードです。

カメラ上部に「モードダイヤル」(P/A/S/Mといったアルファベット記号のあるダイヤル)があるカメラの場合、【S】(キャノンの場合は【Tv】)に合わせます。


「モードダイヤル」がない機種は、メニュー画面等から、【S】(キャノンの場合は【Tv】)を選びます。


※コンパクトタイプのデジタルカメラの場合、【S】(キャノンの場合は【Tv】)という選択肢がない機種もあります。

その場合の対処方法については、後述します。


3.シャッター速度を【1/1250】秒にする


スポーツ写真など、素早く動いている人物を、ピタッと止めて撮影する場合のシャッター速度は、【1/1250】秒以上と言われています。

動いている動物を撮影する場合も、ほぼ同様と考えてください。

カメラの上部や背面にある操作ダイヤル、または、十字ボタンを操作すると、液晶モニターの下側やファインダー内の下側に表示されている、「1/〇〇〇」といった、“分数”の“分母”の数値が変化します。

※分数としてではなく、“分母”の数値のみが表示される機種もあります。

分母の数値を「1250」にした状態が、「シャッター速度【1/1250秒】」ということになります。


※さらにシャッター速度を速くする(分母の数値を大きくする)ほど、より動きの素早い被写体でも、止めてとることができます。

※室内で、撮影場所の明るさが足りないと、シャッター速度の分母の数値を大きく(1250以上)に設定できない場合もあります。その場合は、可能な範囲で最大の数値に設定して下さい。


4.「露出補正」を調整して撮影する


撮影モードを、【S】(キャノンの場合は【Tv】)にしている場合でも、「露出補正」の重要性は変わりません。


面倒でも、「シャッター速度」とは別に、写真の明るさを「露出補正」で調整する必要があります。


よほどの高速で動いているのでなければ、 シャッター速度を【1/1250】秒にすることで、ほとんどの被写体を、ピタっと止まった状態で撮影できるはずですので、ぜひ覚えて、いざというときに使えるようになっておきたいテクニックです。


■もしも、【S】(キャノンの場合は【Tv】)モードがないデジカメの場合


コンパクトタイプのデジタルカメラの場合、シャッター速度の調整ができない機種もありますが、その場合は、「ISO感度」を使って、「シャッター速度」を速くします。


同じ撮影環境で「ISO感度」の設定を変えると、連動して、「シャッター速度」も変化します。


どのように変化するかというと。


・「ISO感度」で、小さな数値を選ぶ→シャッター速度は遅くなる


・「ISO感度」で、大きな数値を選ぶ→シャッター速度は速くなる


上記のようになるのです。


そこで、実際に撮影する際に、


・屋外(日中)で撮影する場合→「ISO感度」を、1600に設定する


・室内で撮影する場合→「ISO感度」を、3200以上に設定する


上記のように設定することで、シャッター速度がかなり速くなり、被写体がブレづらくなるはずです。


さらに「ISO感度」を大きな数値にするほどに、被写体がブレないように撮れますが、「ISO感度」が大きくなるほど、画質が粗くなっていくので、やみくもに、必要以上に大きな数値に設定することはオススメできません。


結果を見つつ「ISO感度」の設定をする必要がありますが、まずは「ISO感度 1600」で試し撮りをしてみて、その結果から判断してみてください。


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「動いている被写体を、タイミングよく、ブレずに写す」これを考えたとき、デジタルカメラでもスマホでも、最も理想的で簡単な方法は、「動画(または動画に近い連写)」で撮影して、ベストなシーンを切り取る、だと思います。


でも、残念ながら、一部の機種でしかできなかったり、画質に問題がある(特にプリントを必要とする場合)、といったことが、現状では少なくありません。


そのため、photo-zemiとしては、デジカメを使うという前提で、上記の回答をさせていただきました。


一度、覚えてしまえば、それほど難しくはないので、「シャッター速度」を調整して撮影する方法は、デジカメ撮影では、ぜひとも、できるようになっておきたいテクニックだと思います。

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